全ロシア世論調査研究センターは、ロシア人の仕事に対する満足度とそれに繋がる要素に関する調査結果を発表しています。(モスクワ、2013年5月13日)
仕事への満足度、転職検討の有無、その理由、そして原則的に雇用の上で重要である要素についてのデータをご紹介します。
設問:ここ3年間で、仕事をどれくらい変えたましたか
(選択式、回答は1つのみ、労働者回答)
1度も変えていない。今の職場で働いていた・・・64%
1回変えた・・・20%
2,3回変えた・・・12%
3~5回変えた・・・2%
5回以上変えた・・・1%
回答できない・・・1%
設問:現在の自分の仕事に全体的に満足していますか
(選択式、回答は1つのみ、労働者回答)
非常に満足・・・29%
やや満足・・・45%
やや不満・・・19%
非常に不満・・・4%
回答が難しい・・・3%
設問:できれば仕事を変えたいですか、もし「はい」ならば、何が関係していますか。
(選択式、3つまで、労働者回答)
1位:仕事を変えたいと思わない・・・50%
2位:給与が低い・・・31%
3位:仕事で非常にストレスが多く、疲れる・・・10%
4位:仕事が専攻に沿っていない・・・8%
4位:仕事がおもしろくない・・・8%
6位:仕事の進展や昇進に期待がもてない・・・7%
7位:労働条件や組織が悪い・・・6%
8位:今の給与では自分の年金を支払えない不安がある・・・5%
9位:住居がかまえられない、住宅条件を良くしたい・・・4%
9位:給与支払いが滞っている・・・4%
11位:倒産、あるいはクビに対する不安・・・3%
12位:同僚や上司との関係が良くない・・・2%
12位:一身上の都合・・・2%
12位:起業または独自のビジネスに従事したい・・・2%
その他・・・1%
回答できない・・・1%
設問:もし今職探しをするとしたら、何が一番重要ですか
(選択式、3つまで、労働者・非労働者回答)
労働者回答:
1位:給料・・・77%
2位:仕事の自己実現の可能性(スキルや専門的な成長)・・・29%
3位:福利厚生、法定内福利(有給、病欠、様々な補償や報酬)・・・28%
4位:通勤に快適な体制度、労働スケジュール・・・24%
5位:福利厚生、法定外福利(病院、バウチャー、幼稚園、住宅)・・・17%
5位:社風(労働契約の締結或いは指示に沿った契約)・・・17%
7位:良い労働条件(職場、設備等)・・・15%
8位:一流企業であること・・・14%
9位:自分の全給料(収入)からの年金控除・・・12%
10位:仕事で過剰な努力や、仕事に対しての高い集中力を求められない事・・・6%
11位:同僚や上司と良い関係を築ける可能性・・・5%
12位:その他・・・1%
13位:回答できない・・・1%
非労働者回答:
1位:給料・・・62%
2位:通勤に快適な制度、労働スケジュール・・・25%
3位:福利厚生、法定内福利(有給、病欠、様々な補償や報酬)・・・24%
4位:仕事の自己実現の可能性(スキルや専門的な成長)・・・19%
5位:福利厚生、法定外福利(病院、バウチャー、幼稚園、住宅)・・・16%
5位:良い労働条件(職場、設備等)・・・16%
7位:社風(労働契約の締結或いは指示に沿った契約)・・・13%
8位:一流企業であること・・・11%
9位:自分の全給料(収入)からの年金控除・・・12%
10位:仕事で過剰な努力や、仕事に対しての高い集中力を求められない事・・・10%
11位:同僚や上司と良い関係を築ける可能性・・・6%
12位:その他・・・4%
13位:回答できない・・・10%
前回の記事ではサンクトペテルブルグ在住の人々が対象のデータでしたが、今回はロシア全体での調査結果です。
また、同社調べによると仕事に対して概ね満足だと回答した人74%で、2年前と比べて6%増えています。傾向としてはモスクワやペテルブルグ等の都市に住む人々(84%)や大卒、院卒等いわゆる高学歴な人々(80%)の間ではそれ以外の人達よりも満足度が高いそうです。
満足度の高い人ほど転職率も低いようですが、仕事に対しての不満要素は給料がダントツ1位ですね。実際に3割以上の人が転職を経験しているようですが、条件として 精神的負荷や人間関係をそこまで重視していないところも興味深いです。
日本の新しいデータは見つけられなかったのですが、個人的には給料、休暇制度、職場の人間関係が気になるところです。通勤に関しては東京や大阪等の都市間では通勤時間1~2時間も当たり前、なんて言いますよね。またフレックスタイム制といった勤務スケジュールに対しての優先順位も日本では低いように思います。
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