2013年のサンクトペテルブルグ国際経済フォーラム(SPIEF)に参加した企業間では100以上の契約が交わされ、その額は9兆6000億ルーブルにのぼりました。この事については、ロシア経済開発省次官であるセルゲイ・ベリャコフ氏がテレビ局「ロシア2」の番組で伝えました。

商取引額の大部分は国営石油会社ロスネフチによる契約のひとつが占めており、その中では中華人民共和国へ25年間に渡る石油供給が提示されています。金額は2700億ドル(8億2000万ルーブル以上)に相当します。
総額3600億ルーブルの商取引合意を交わしてきたこれまでのフォーラムと比べると、規模は27倍にも拡大しました。

サンクトペテルブルグ国際経済フォーラムは6月20日から3日間続いて行われました。この行事の予算は昨年を上回った1億ルーブルです。イベントにはブラジーミル・プーチン大統領が参加し、G20参加国からの企業や実業家グループの代表達が入っているB20と呼ばれるサミットの代表らと対面した。このフォーラムには他にもドイツ首相のアンゲラ・メルケル氏も出席しました。
Lenta.ru
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今回の経済フォーラムは各国の事業家だけではなく政治家達やプーチン大統領自らも足を運びました。契約成立額をみてもめざましい規模の拡大ですね。大きな経済効果になったようです。

街中では各地の設置会場での催し物や送迎の車、スーツ姿の参加者らしき人達が多くみうけられました。期間中は劇場であったり飲食店であったり、様々な娯楽を楽しむ参加者も少なくなかったと思います。

私はというと、週末に入ろうとしたレストランで断られました。 どうやらイベントの予約でいっぱいだったようです。無念。


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サンクトペテルブルグにて国際経済フォーラムが開催されました。

経済の様々なテーマに関して実業家間で議論が行われ、積極的に協定も交わされているようです。

もともと独立国家共同体のためのフォーラムだったそうですが、年々参加国が増え現在では71ヶ国のビジネスマン達が集まるほど規模が拡大しています。

日本からは重久吉弘氏や藤原健嗣氏等が参加しているとの事です。

ペテルブルグ国際経済フォーラムは本日6月20日から22日までの3日間を通して行われ、公式サイトでは英語とロシア語の2言語による中継も用意されています。



公式サイトはこちら。
http://www.forumspb.com/


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全ロシア世論調査研究センターは、ロシア人の食料品の選び方についての調査結果を発表しています。(モスクワ、6月19日)
ロシア市民にとって食料品購入の際に気を付けている事、また価格による購入場所変更の有無についてのデータが挙げられています。


食料品購入の際に注目する点
商品の質(固定観念、主観)・・・29%
価格・・・27%
賞味期限・・・18%
成分表・・・12%
見た目(包装、メーカー)・・・5%
産地・・・2%


安い食料品を求めて離れた店舗まで出かける人の割合
価格差:都市部住人-農村部住人
5%:4%-14%
10%:11%-35%
25%:32%-54%
50%:58%-69%


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結果が表にまとめられていなかったので、読み取った文章からまとめてみました。

産地や見た目をほとんど気にしていないところが日本とは大きく違うところですね。
また賞味期限に対する注意も日本と比べると低いように感じます。

次の食料品の価格に伴う消費者の流動については日本でたとえるとコンビニと地元スーパー、イオン、コストコのどれを選ぶかといったところでしょうか。
引用元によると、ロシア人は最寄りの店で買い物を済ませる事を好むようで、25%安い食料品があるとしても53%の人々はわざわざ遠くまで出かけたりはしないという回答結果が出ているそうです。ロシア人全体で半数以上が離れた店まで食料品の買物へ行くと回答した価格条件は、半額になる場合のみでした。

農村部の住人が都市部の人々よりもフットワークが軽いのは、最寄りの店も家からはそこそこ離れていたり、賃金格差があったりという事も関係しているのかもしれません。


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働くか辞めるか。それが問題だ。

全ロシア世論調査研究センターは、ロシア人の仕事に対する満足度とそれに繋がる要素に関する調査結果を発表しています。(モスクワ、2013年5月13日)
仕事への満足度、転職検討の有無、その理由、そして原則的に雇用の上で重要である要素についてのデータをご紹介します。

設問:ここ3年間で、仕事をどれくらい変えたましたか
(選択式、回答は1つのみ、労働者回答)
1度も変えていない。今の職場で働いていた・・・64%
1回変えた・・・20%
2,3回変えた・・・12%
3~5回変えた・・・2%
5回以上変えた・・・1%
回答できない・・・1%

設問:現在の自分の仕事に全体的に満足していますか
(選択式、回答は1つのみ、労働者回答)
非常に満足・・・29%
やや満足・・・45%
やや不満・・・19%
非常に不満・・・4%
回答が難しい・・・3%

設問:できれば仕事を変えたいですか、もし「はい」ならば、何が関係していますか。
(選択式、3つまで、労働者回答)
1位:仕事を変えたいと思わない・・・50%
2位:給与が低い・・・31%
3位:仕事で非常にストレスが多く、疲れる・・・10%
4位:仕事が専攻に沿っていない・・・8%
4位:仕事がおもしろくない・・・8%
6位:仕事の進展や昇進に期待がもてない・・・7%
7位:労働条件や組織が悪い・・・6%
8位:今の給与では自分の年金を支払えない不安がある・・・5%
9位:住居がかまえられない、住宅条件を良くしたい・・・4%
9位:給与支払いが滞っている・・・4%
11位:倒産、あるいはクビに対する不安・・・3%
12位:同僚や上司との関係が良くない・・・2%
12位:一身上の都合・・・2%
12位:起業または独自のビジネスに従事したい・・・2%
その他・・・1%
回答できない・・・1%

設問:もし今職探しをするとしたら、何が一番重要ですか
(選択式、3つまで、労働者・非労働者回答)
労働者回答:
1位:給料・・・77%
2位:仕事の自己実現の可能性(スキルや専門的な成長)・・・29%
3位:福利厚生、法定内福利(有給、病欠、様々な補償や報酬)・・・28%
4位:通勤に快適な体制度、労働スケジュール・・・24%
5位:福利厚生、法定外福利(病院、バウチャー、幼稚園、住宅)・・・17%
5位:社風(労働契約の締結或いは指示に沿った契約)・・・17%
7位:良い労働条件(職場、設備等)・・・15%
8位:一流企業であること・・・14%
9位:自分の全給料(収入)からの年金控除・・・12%
10位:仕事で過剰な努力や、仕事に対しての高い集中力を求められない事・・・6%
11位:同僚や上司と良い関係を築ける可能性・・・5%
12位:その他・・・1%
13位:回答できない・・・1%

非労働者回答:
1位:給料・・・62%
2位:通勤に快適な制度、労働スケジュール・・・25%
3位:福利厚生、法定内福利(有給、病欠、様々な補償や報酬)・・・24%
4位:仕事の自己実現の可能性(スキルや専門的な成長)・・・19%
5位:福利厚生、法定外福利(病院、バウチャー、幼稚園、住宅)・・・16%
5位:良い労働条件(職場、設備等)・・・16%
7位:社風(労働契約の締結或いは指示に沿った契約)・・・13%
8位:一流企業であること・・・11%
9位:自分の全給料(収入)からの年金控除・・・12%
10位:仕事で過剰な努力や、仕事に対しての高い集中力を求められない事・・・10%
11位:同僚や上司と良い関係を築ける可能性・・・6%
12位:その他・・・4%
13位:回答できない・・・10%

※アンケート調査は2013年4月20、21日にВЦОМによって行われた。ロシアの42地域における調査拠点130ヶ所から1600人の回答者を対象。


前回の記事ではサンクトペテルブルグ在住の人々が対象のデータでしたが、今回はロシア全体での調査結果です。
また、同社調べによると仕事に対して概ね満足だと回答した人74%で、2年前と比べて6%増えています。傾向としてはモスクワやペテルブルグ等の都市に住む人々(84%)や大卒、院卒等いわゆる高学歴な人々(80%)の間ではそれ以外の人達よりも満足度が高いそうです。
満足度の高い人ほど転職率も低いようですが、仕事に対しての不満要素は給料がダントツ1位ですね。実際に3割以上の人が転職を経験しているようですが、条件として 精神的負荷や人間関係をそこまで重視していないところも興味深いです。

日本の新しいデータは見つけられなかったのですが、個人的には給料、休暇制度、職場の人間関係が気になるところです。通勤に関しては東京や大阪等の都市間では通勤時間1~2時間も当たり前、なんて言いますよね。またフレックスタイム制といった勤務スケジュールに対しての優先順位も日本では低いように思います。




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97%のペテルっ子の中で給料が第一位に


労働賃金は、職業を選ぶ上でサンクトペテルブルグの人が基準にする何よりも基本的な要素である。回答者の大多数(97%)が提示された所得の多さこそが、どの企業に入るかの決め手になる事を示した。

第2位は、自宅から仕事先までなるべく短時間で快適に通勤できるような職場の立地であった。これは

ぺテルブルグに住む

66%の人々にとって非常に重要な要素である。

ただし、もし給料や職場の立地が同水準だとすれば、会社の重役や社長に直接働きかけることができるという別の判断基準が仕事を決める過程において現れてくる。


そして、サンクトペテルブルグに住む人々の過半数は、どれだけ社名や製品が有名であるか、組織内にどのような企業文化があるのか、またどれくらいの期間候補生としてみなされるのか等を、同様に細心の注意を払い考慮している。

特に重要な最後の要素は、就職活動者が

職業選択に対して

金融危機直後よりも大変慎重になっている今日、人事部とのコミュニケーションや、当初の予定内で返答の条件として交わされた期日内での約束を最終的に守る事である。


43%の人々は、会社の座談会へ足を運びながら社員を観察し、そこで働いている人々について見通しをつけようと努めている。



サンクトペテルブルグで就職活動をしている回答者の内3分の1にとっては、オフィスのデザインが重要であった。
一方約5人に1人はその会社がHRブランドイヤー(※)を受賞する可能性に注意を払っていたり、ソーシャルネットワークや雇用の様々な「ブラックリスト」内で企業に対する反応を検索している。


すでに職に就いている人にとっては、雇用側への忠誠心となる大きな動機は、またしても、仕事に対する報酬の水準であり、この要素はペテルブルグ出身者のうち91%が示している。給料が調えば、人々は会社のためにより多く、より効率的に働く準備ができている。67%の人々にとっては、給料が完全に「ホワイト」で、ボーナスの判断基準が明確である事が大きな意味を持つ。
第2位に重要な要素は、職場の立地の良さ、与えられた設備や技術、休憩所の提供等であった。興味深いのは、ペテルブルグの人達にとっては柔軟なスケジュールや自分の負荷を自立的に調整できるかどうかが、任意健康保険を含む福利厚生の手厚さ、携帯代や食事代、移動費の支給等よりも重要だという事である。 

第3位には忠誠心の動機の物差しとなるのは、複数企業が自社員を甘やかす、ありとあらゆる「チップ」である事がわかった。無料のお茶、コーヒーやスナック、様々なゲーム(ボードゲーム、プレイステーション)、スポーツ用品等である。


HRブランド賞:世間の評判に基づいて企業に与えられる賞の事
引用元:Head Hunter 


ロシアへ来てからよく聞くのは、ソ連崩壊後もしばらくは時代の名残があり、
お金の話をする事はタブーだったという話です。
当時収入等について話をする事は恥ずかしい事で、自分だけの幸福を考えている傲慢な人だととらえられる事も珍しくなかったそうです。

上で紹介したのは2013年3月に発表されているデータですが、ほぼ全員が働く上で給料を重視しています。
こうした結果からもロシアが資本主義へ移行していく中で、人々のメンタリティの変化も伺えますね。

またサンクトペテルブルグの人々は福利厚生よりも、自分らしい働き方を大事にしているようです。
確かに私のオフィスでは始業時間というものが決まっておらず、社員それぞれが自分の仕事に合わせて出勤してます。

私が今いる社内はそんなに大きなところではないですが基本的に和やかな雰囲気で、仕事中も談笑が絶えません。同僚からは「そんなにじっとデスクに座ってないで好きな時間に休んでいいし、必要なら買物だって行っていいんだよ」と言われた事もあります。

ロシア人は学業や仕事に対して真面目なイメージを抱いていたのでこの発言には非常に驚きました。彼女曰く、「しっかり自分の仕事をこなせば、あとは自分の好きなようにすればいい」との事です。これがひとりだけではなく職場のほぼ全員がこう考えているようで、メリハリをつけて働くのが上手なんだなぁと印象深いものでした。 


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